Recycle : ユニフォーム・作業服の3つのリサイクル方法

(1) 「サーマル・リサイクル」という方法
回収したユニフォームを固形燃料化して、繊維原料の製造工程に必要な熱エネルギーとして再利用する方式で、ユニフォーム1着当たりの回収熱量は約1000kcalで、工場で使う重油の節約になります。
(2) 「マテリアル・リサイクル」という方法
使用済みユニフォームを指定再生工場に送り、反毛再生化し、カーペットや自動車の内装材(断熱材・防音材)、土木用シートや縫いぐるみの中綿など副資材として生まれ変わり再活用される仕組みです。
この方式で1tのユニフォームをリサイクルした場合と、新規に反毛製品を製造する場合を比較すると、消費エネルギーと二酸化炭素排出量で約90%の削減になります。
(2) 「ケミカル・リサイクル」という方法
廃棄する製品の素材構成がポリエステル又は、ナイロン100%の場合に限り、その製品を原料段階にまで戻し再利用する、半永久的循環型システムです。
ユニフォーム1着で石油約4?もの節約になるので省資源にも大きく貢献出来ます。
どのシステムを利用されても「リサイクル完了証明書」が発行される仕組みになっています。
ユニフォームの広域認定制度について
『大企業は率先してリサイクルに取り組む余裕があるが、中小企業の多くは、環境配慮をしたいと思っていても、簡単に取り組める方法がよく解からない所が多い』という作業服・ユニフォーム担当者の声をよく聞きます。
そこで環境配慮に取り組みたいと思う中小企業の皆様を応援する仕組みとして[広域認定制度]を活用したリサイクルシステムがある事を御紹介します。
広域認定制度とは、平成15年度の法改正によって創設された環境大臣認定の制度で、産業廃棄物である使用済みの企業ユニフォームの適正処理や、リサイクルが確保される事を目的として、不法投棄などを避ける為マニフェストによる廃棄物の処理を適正に行う事が出来る処理法の特例制度です。
今では殆んどのメーカーや販売業者がこの広域認定制度を取得していますので、この制度を活用したリサイクルシステムを利用される企業も年々増えてきています。